計測データ


検証1
蓄熱槽Cにおける酢酸ナトリウム三水和物と温水の蓄熱・放熱時間の比較
(クリックで拡大)

蓄熱槽に潜熱蓄熱材である酢酸ナトリウム三水和物および温水を貯蔵(通常の貯湯槽に相当)した場合の蓄熱および放熱時間を比較しました(室内の平均温度30℃)。温水が加温停止後、約3.1日で25℃まで温度降下が見られたのに比べ、酢酸ナトリウム三水和物は約20日間にわたって凝固点の58℃近辺をキープ。現在も緩やかに降下を続けています。このように、潜熱蓄熱装置は従前の温水蓄熱に比べはるかに長い期間太陽の熱エネルギーを備蓄することができ、太陽が出ない期間でも熱利用が可能であることが分かります。

検証2
蓄熱槽Cにおける酢酸ナトリウム三水和物と温水の蓄熱・放熱時間の比較
(クリックで拡大)

蓄熱槽内の加熱用熱媒体通水管に水を一定の流量(1.2L/min)で流したときの取り出し口の水温を計測しました(外気温の平均9.8℃・水温の平均14.4℃)。給湯に使用可能な40℃以上の温水が過熱停止後約15時間にわたり確認でき、また温風暖房に使用可能な30℃以上の温水については約22時間にわたって取り出せることが確認できました。
上記の結果をもとに40℃・30℃の温水がそれぞれどれだけ得られるかをまとめると下表の通りとなります。

取り出し温水量の検討